通信制大学のレポートって、教材や参考文献を読むだけで時間がかかりますよね。
どこを読めばいいのか、どんなふうにメモを取ればレポートに生かせるのか――
この記事では、そんな悩みを解決するために、教材の読み方からメモ・構成へのつなげ方、本文の仕上げから最後のチェックまで、4つのステップで紹介します。
読む・まとめる・形にする流れをつかめば、レポート作成がぐっとスムーズになります。
なお、レポート全体の進め方に関しては、こちらの記事にまとめてあるので、合わせてご覧ください!
目次
STEP1:読む|指定教材・参考文献の効率的な読み方
通信制大学のレポートでは、まず指定教材をしっかり読むことが大切です。
でも、ページ数が多かったり専門的な内容だったりすると、「どこを読めばいいの?」と迷ってしまいますよね。
ここでは、限られた時間で効率よく内容をつかむための3つのポイントを紹介します。
①「問い」を意識して読む
最初に確認すべきは、レポート課題の設問です。
「このテーマについてどう考えるか」
「○○の特徴をまとめなさい」
など、課題文には学習の目的が書かれています。
設問を先にしっかり読み込んで、「この問いに答えるには、どんな情報が必要か?」を意識しながら教材を読むと、ムダ読みを減らせます。
②章や見出しで全体像をつかむ
最初から細かく読むより、まずは目次や章タイトルをざっと見て、内容の流れを把握しましょう。
「この章は背景説明だな」「ここで理論が出てくるんだな」とわかると、読むときの集中力が上がります。
ポイントは、“全体を見てから詳細を読む”こと。
いきなり本文に飛び込むよりも、理解がしやすくなります。
③重要箇所は自分の言葉でメモする
読んでいて「ここはレポートに使えそう」と思った部分は、自分の言葉で簡単にまとめるのがおすすめです。
例:
原文:近代社会における個人主義は、自由と責任の両面を持つ。
自分のメモ:近代の個人主義=自由+責任(どちらもセット)
こうしておくと、あとで文章を書くときにも整理しやすくなります。
STEP2:まとめる|メモの取り方・整理方法
教材を読んで理解したら、次は情報を整理して自分の考えをまとめる段階です。
ここでのコツは、「あとでレポートを書くときに迷わないようにしておく」こと。
読むだけで終わらせず、書くためのメモを意識してまとめていきましょう。
①メモは「テーマ別」に分ける
読んだ内容をノートに書き留めるときは、章ごとではなくテーマごとにまとめるのがおすすめです。
たとえば、「江戸時代の教育制度」という課題なら、
- 背景(なぜ教育が必要だったのか)
- 内容(どんな教育が行われていたのか)
- 意義(その結果どう変わったか)
というように分けて整理しておくと、あとでレポートの構成を考えやすくなります。
②重要な引用は“出典つき”でメモ
レポートでは出典の明記がとても大事です。
引用や参考にした部分は、
「○○(著者名、出版年、ページ)」
という形で、メモの段階から書き添えておきましょう。
最初から出典をメモしておくと、提出前に「どれから引用したんだっけ?」と探す手間が省けます。
③自分の考えを別枠で残す
人の意見をまとめるだけだと、レポートが引用だらけになってしまいます。
そこで、自分の感想や気づきをメモの端に書いておくのがおすすめです。
たとえば、
「○○の考え方は、現代にも通じる気がする」
「この部分は、△△と矛盾しているのでは?」
こうした自分の視点を残しておくと、本文を書く時にオリジナリティが出せます。
STEP3:書く|レポート本文を効率よく仕上げるコツ
教材を読んでメモも整理できたら、いよいよ本文作成です。
でも、「いざ書こうとすると手が止まる…」「最初の一文が出てこない…」ということもありますよね。
ここでは、そういう悩みを解消して、短時間かつスムーズにレポートを書き上げるコツを紹介します。
①型に当てはめて書く
レポートは自由に書いていいわけではなく、基本的には構成の型があります。
たとえば次のような流れが定番です。
- 序論(導入)
:テーマの背景・目的を書く - 本論
:根拠や資料をもとに説明・考察する - 結論
:自分の考えやまとめを書く
この「型」をもとに課題に合う見出しを大まかに決め、それに沿ってメモを当てはめていくと、文章の流れが自然に整います。
最初はメモの内容をそのまま箇条書きしていくだけで十分です。
②一気に完璧を目指さない
始めから丁寧に文章化しようとすると、細かいことが気になって、かえって進まなくなります。
まずは下書きモードでざっくり書くことを意識しましょう。
「文末が気になる」「語尾が揃ってない」などは後で直せばOK。
構成の型に当てはめた箇条書きメモを簡単に文章化して、全体を一度書き切るのが早く仕上げるポイントです。
③自分の考えを入れる位置を決めておく
レポートでは、説明型の課題でも自分の意見や考察が必要なことがあります。
その場合は、構成か下書きの段階で、どこに考察を入れるかを考えておきましょう。
おすすめは、
- 本論(又は見出しごと)の最後
:他者の意見を踏まえて自分の見解を述べる - 結論
:全体を通して自分の考えを整理して書く
このどちらかに自分の視点を入れると、レポートの質が上がります。
STEP4:見直す|時間をかけずにクオリティを上げるチェック法
本文を書き上げたら、最後は提出前のチェックです。
ただ、長時間かける必要はありません。ポイントを押さえれば、短時間でも十分クオリティを上げられます。
①文章全体の流れを確認
まずは、序論→本論→結論の流れが自然かをざっと確認しましょう。
- 話が飛んでいないか
- 設問に沿った内容になっているか
全体の流れを先につかんでおくと、後の修正が楽になります。
②誤字・脱字・表現の統一
次に細かい部分のチェックです。
- 誤字・脱字はないか
- 語尾や表現は統一されているか(~です/~である)
- 数字や引用の書き方は正しいか
ここはまとめて一気に直すのが効率的です。
部分ごとに直すより、全体を見てからまとめて修正することで時間が節約できます。
③出典や引用の確認
レポートでよく忘れがちな引用や出典の明記です。
- メモの段階で残した出典をもとに、本文に正しく記載されているか
- 書式(APA・MLAなど指定がある場合)に沿っているか
- 参考文献リストに抜けがないか
提出前にここを確認するだけで、減点や再提出のリスクを減らせます。
まとめ|コツをつかんだら、レポート作成はぐっと楽になる
通信制大学のレポートは、最初は戸惑うことも多いと思います。
でも、今回紹介した、
教材の読み方・メモの取り方・構成の作り方・執筆・提出チェック
の流れを意識するだけで、レポート作成はぐっと楽になります。
ポイントは、完璧を目指さずに少しずつ慣れること。
まずは「情報を整理→メモ→構成→下書き→確認」の順で取り組んでみましょう。
慣れてくると自分のペースが見えてきて、よりスムーズに書き進められるようになっていきます。
焦らずに頑張っていきましょう!
