学びのコツ

【AIに聞いてみた!】忘れない勉強法|暗記術×AIで記憶を定着させる方法

2025年10月7日

AI × 暗記術

「勉強してもすぐ忘れる…」
「暗記が苦手で、何度やっても頭に入らない…」

そんな悩み、ありませんか?

実は、記憶力は“生まれつき”ではなく、“技術”で伸ばせるもの。
そして今では、AIを使えばその技術を誰でも簡単に活用できる時代です。

今回の「AIに聞いてみた!」シリーズ第2回では、暗記が苦手な人のために、AIに聞いた効果的な記憶術とAIの活用法を紹介します。
ChatGPTやNotion AIなどのツールを使えば、連想法・ストーリーテリング・間隔反復といった記憶術を、もっと簡単に、もっと楽しく実践できます。

「覚えられない」を「忘れない」に変えるヒントを、ぜひ見つけてください。

「AIに聞いてみた!」シリーズについて
このシリーズでは、AIを活用して勉強に役立つ情報を探りながら、実際に使ってみた感想や活用法を紹介していきます。

本記事でわかること

  • 記憶術の基本
  • 連想法・ストーリーテリング・間隔反復の仕組みと効果
  • AIを使って記憶術を実践する方法
  • AI活用の注意点とコツ

記憶術の基本|“覚える”は技術で伸ばせる

「暗記が苦手」と感じる人の多くは、単に“覚え方”を知らないだけかもしれません。

記憶には「記銘(覚える)→保持(保つ)→想起(思い出す)」という3つのステップがあり、これらを意識して情報を加工することで、記憶の定着率は大きく変わります。

そこで活用したいのが「記憶術」。
これは、脳の仕組みに沿って情報を整理・変換することで、覚えやすくするテクニックです。

この記事では、特に効果が高く、AIとの相性も良い以下の3つの記憶術を紹介します。

  • 連想法:イメージでつなげて覚える
  • ストーリーテリング:物語にして覚える
  • 間隔反復:忘れるタイミングで復習する

次のセクションでは、それぞれの記憶術の仕組みと、AIを使った実践方法を詳しく見ていきましょう。

連想法|イメージでつなげて覚える

「覚えたいことが頭に入らない…」そんなときは、脳がすでに知っている情報と結びつけることで、記憶の定着率がグッと高まります。
これが「連想法」です。

連想法の仕組み

人間の脳は、単独の情報よりも「関連性のある情報」を記憶しやすい性質があります。
たとえば、「水素=H」とだけ覚えるよりも、「水素は風船に使われる → 風船が浮かぶ → 空に浮かぶイメージ」とつなげることで、記憶が強化されます。

このように、視覚・感情・体験などを使って、覚えたい情報を“意味づけ”することが連想法の基本です。

ChatGPTで連想を広げる

AIは、連想のアイデアを出すのが得意です。
ChatGPTに、以下のように質問してみてください。

「元素記号のH(水素)を覚えるための連想を考えて」
「“アジェンダ”という単語を覚えたい。日常生活に関連づけて説明して」

すると、風船・空・会議・スケジュールなど、あなたの生活に近いイメージを使って、記憶に残る連想を提案してくれます。

ChatGPTは連想法のアイデア出しに最適です。
英単語や専門用語など、覚えづらい言葉も「日常のイメージ」や「身近な体験」に結びつけることで、記憶に残りやすくなります。

連想法のコツ

連想法を効果的に使うには、覚えたい情報を“自分の知っている世界”に引き寄せることが大切です。

人間の脳は、自分の経験や感情に結びついた情報を優先的に記憶する性質があります。
そのため、趣味・日常生活・好きなものなどと関連づけることで、記憶の定着率がぐっと高まります。

さらに、以下のような工夫を加えると、連想の効果がより強くなります。

  • 自分の経験や趣味に関連づけると、記憶に残りやすい
  • 視覚・感情・動きなど、五感を使ったイメージが効果的
  • AIに頼りすぎず、自分でも「なぜそれが覚えやすいか」を考えると定着しやすい

👉 ChatGPTに連想のアイデアを出してもらいながら、自分の感覚で「しっくりくる」ものを選ぶことで、記憶術はさらに効果を発揮します。

ストーリーテリング|物語にして覚える

「単語や事実を並べても覚えられない…」そんなときに効果的なのが、情報を“物語”としてつなげるストーリーテリングです。

ストーリーテリングの仕組み

人間の脳は、断片的な情報よりも「流れのある話」を記憶しやすい性質があります。
登場人物・出来事・感情などが組み合わさった物語は、記憶に残りやすく、思い出すときもスムーズです。

たとえば歴史の年表を覚えるよりも、「革命が起きて、英雄が登場して、戦争が起こる」というストーリーで理解した方が、記憶に定着しやすくなります。

ChatGPTで物語化する

AIは、情報をストーリーに変換するのが得意です。
ChatGPTに以下のように頼んでみましょう。

「フランス革命を、私が主人公の物語として説明して」
「英単語 'justice' を使った短いストーリーを作って」

すると、登場人物や場面を交えた物語を生成してくれるので、記憶に残りやすくなります。
特に、感情やビジュアルが伴うストーリーは、脳に強く印象づけられるため、暗記が苦手な人にもおすすめです。

ストーリーテリングのコツ

ストーリーを記憶に残すためには、自分自身が物語の中に入り込むことも効果的です。
たとえば、歴史の出来事を「自分がその時代に生きていたらどう感じるか?」という視点で語ると、記憶への定着がぐっと高まります。

つまり、自分が「主人公」になることで、情報が“自分ごと”になり、脳が優先的に覚えてくれるのです。

さらに、以下のような工夫を加えると、より印象に残るストーリーになります。

  • 感情や驚きのある展開を入れると、印象が強くなる
  • ChatGPTに「もっと面白く」「もっと短く」「自分が主人公の話にして」など指示を出すと、調整も簡単

👉 ストーリーは“読む”だけでなく、“演じる”ことで、記憶に深く刻まれます

間隔反復|忘れるタイミングで復習する

「せっかく覚えたのに、数日後には忘れてしまう…」 そんな経験、誰にでもありますよね。
実はそれ、脳の自然な働きによるもの。

だからこそ、忘れるタイミングで復習することが、記憶の定着には不可欠です。

間隔反復の仕組み

心理学者エビングハウスの「忘却曲線」によると、人は覚えたことの約半分を1日で忘れてしまうと言われています。
しかし、忘れかけたタイミングで復習することで、記憶はより強く、長く定着します。

この復習タイミングを意識して繰り返すのが「間隔反復」です。

AIで復習スケジュールを自動化

AIを使えば、間隔反復のタイミングを自分で計算しなくてもOK。
以下のような使い方ができます。

Notion AI × Googleカレンダー

  • 「この単語を1日後・3日後・1週間後に復習したい」と入力すると、AIがカレンダーに自動で予定を追加
  • 毎朝「今日の復習リスト」を通知してくれる

ChatGPTで復習リストを作成

  • 「TOEICの英単語を間隔反復で覚えたい。復習スケジュールを提案して」と入力すると、日付ごとの復習計画を提案
  • 単語ごとに復習タイミングを分けることも可能

間隔反復のコツ

間隔反復を効果的に使うには、「忘れかけたタイミングで復習する」ことがポイントです。
人間の脳は、完全に覚えている情報よりも、「ちょっと忘れかけている情報」を思い出すことで、記憶が強化される性質があります。

そのため、復習のタイミングは“完璧に思い出せる時”ではなく、“少し不安になったとき”がベスト。 AIを使えば、そのタイミングを自動で管理できるので、習慣化もしやすくなります。

具体的には、以下のような工夫が効果的です。

  • 最初は「1日後→3日後→7日後→14日後」など、シンプルな間隔でOK
  • 復習内容は「見返すだけ」でも効果あり。完璧に思い出せなくても気にしない
  • AIに「復習タイミングを通知して」と頼むと、習慣化しやすくなる(ChatGPTは通知機能がありません)

👉 復習は“少しずつ思い出す”ことの積み重ね。AIの力を借りながら、無理なく続けていきましょう。

AI活用の注意点とコツ|使いこなすための3つの視点

AIは非常に便利なツールですが、使い方を誤ると「思ったほど役に立たない」「逆に混乱した」ということも起こりがちです。
ここでは、AIを勉強スケジュールや記憶術に活用する際の注意点と、効果を最大化するためのコツを紹介します。

注意点①:AIの提案は“参考”であって“絶対”ではない

AIは過去のデータや一般的なパターンをもとに提案をしてくれますが、あなたの生活や性格を完全に理解しているわけではありません。
「この時間に勉強しましょう」と言われても、実際には疲れていたり、予定が入っていたりすることもあります。

👉 コツ: AIの提案は「たたき台」として使い、自分の感覚で微調整するのがベスト。

注意点②:プライバシーと情報管理に気をつける

AIツールに生活パターンや予定を入力する際は、個人情報の扱いに注意が必要です。 特にクラウド型のサービスでは、アカウントのセキュリティや共有設定を確認しておきましょう。

👉 コツ: 氏名・住所・職場などの情報は入力しない。匿名性を保ったまま使える範囲で活用する。

注意点③:完璧なスケジュールより“続けられる”スケジュールを

AIは理想的なスケジュールを提案しがちですが、実際には「毎日30分だけでも続ける」ことの方が大切です。
完璧を目指すより、習慣化できるペースを見つけることが、勉強の成功につながります。

👉 コツ: 最初は「週3回」「1日15分」など、ハードルを下げてスタートする。AIにもその条件を伝えると、無理のない提案が得られます。

まとめ|AIと記憶術で「忘れない学び」を手に入れる

暗記が苦手、覚えてもすぐ忘れる——そんな悩みは、誰にでもあるものです。
でも、記憶術という“技術”と、AIという“パートナー”を組み合わせれば、学びの効率は驚くほど変わります。

この記事では、以下の3つの記憶術とAI活用法を紹介しました。

  • 連想法:イメージでつなげて覚える
  • ストーリーテリング:物語にして覚える
  • 間隔反復:忘れるタイミングで復習する

そして、ChatGPTやNotion AI、Googleカレンダーなどのツールを使えば、記憶術の実践がもっと簡単に、もっと楽しくなります。

もちろん、AIは万能ではありません。
提案されたスケジュールが合わないこともあるし、使い方に注意が必要な場面もあります。
でも、自分の学習スタイルに合わせてAIを“相談役”として使うことで、「覚えられない」を「忘れない」に変えることができるのです。

次回は、「英単語や歴史用語をストーリーで覚える」実践編を予定しています。
ChatGPTに実際に指示を出して、どんな物語が生成されるのか?記憶に残るのか?を検証していきます。
どうぞお楽しみに!

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やはぎ

大学の通信課程に在籍中の大学生です。
「わかりやすく」を重視して、私の日々の生活で得た学びを共有します。
勉強を始めるきっかけや、やる気の一助になると嬉しいです。

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