通信制大学と聞くと、どんなイメージがありますか?
「自由に時間を使えそう」
「自分のペースで勉強できそう」
「通学しなくていいから楽そう」
入学前、私はそんなふうに思っていました。
実際、スケジュールを自分でコントロールできるのは魅力的でした。
ただ、その一方で、
思っていたよりもずっと大変な部分があったのも事実です。
「やらなきゃいけないのに手に付かない」
「これで合ってるのかわからないまま進めるのが不安」
「自由すぎて、逆にサボりやすい」
こうしたデメリットをよく感じます。
この記事では、私が実際に通信制大学に通って感じた後悔したことを紹介します。
これから通信制大学に進もうとしている人や、少しでも気になっている人にとって、
「後悔を減らすヒント」になればうれしいです。
通信制大学に入って後悔したこと3選
通信制大学に入ってみて、「これは想像と違ったな」と感じる場面はいくつもありました。
もちろん、通学しなくていいことや、自分のペースで学べる環境など、良いと感じる部分はあります。
ただ、「思っていたよりうまくいかなかった」「先に調べておくべきだった」など、後悔したことも少なくありませんでした。
特に、学習の自由度が高いからこそ起きる問題や、サポートの少なさによる不安などは、実際に経験してみて初めて気づいたことです。
ここでは、私が実際に感じた主な後悔を3つ紹介します。
①自己管理が想像以上に大変だった
通信制大学は、自分でスケジュールを決められるのが魅力だと思っていました。
実際、レポート提出に向けて計画を立てるところまでは楽しくできていましたが、問題はそのあと。
- 計画通りに進められず、途中で挫折する。
- やらなきゃと思っているのに、なかなか手に付かない。
気づけば、数日どころか数週間、ひどいときは数か月単位で何も進まない、なんてこともありました。
ちゃんと進められていないことに、焦りや罪悪感はもちろんあります。
ただ、誰かに注意されるわけでもなく、強制されることもないので、どこかで「まだ大丈夫」と思ってしまう自分もいました。
そして結局、「次は計画通りに頑張ろう」と思いながら、またできずに来年度へ持ち越し、という流れに…
こうなると、学費も払い損ですよね。
改めて振り返ってみると、この失敗の原因として大きかったのは強制力のなさです。
ふつうに学校に通学していれば当たり前に感じる、
「先生に見られている」という感覚や、
「やらなければ怒られる」というプレッシャーがあるかどうかで、ここまで違うのかと実感しました。
また、そもそも自分に合った計画を立てられていなかったのも原因だったと思います。
②サポートが少なく、すべて手探りだった
通信制大学に入って感じたのは、「思っていた以上に自力で進める場面が多い」ということでした。
特に大変だったのが、レポート作成です。
まず、書き方がわからない。
「序論・本論・結論で書く」といった基本は説明されていても、そこから実際にどう組み立てればいいのかがわかりませんでした。
どの順番で内容を考えればいいのか、構成はどう作って、参考文献はどう組み込めばいいのか。
一番知りたい部分は、自分で調べるしかありませんでした。
実際、ネットやYouTubeで調べながら進めていましたが、「これで合っているのか」という不安はずっと残っていました。
完成例を見る機会もないので、正解がわからないまま手探りで進めるしかない。
心配性で慎重派の私がその状態でレポートを書くのは、思っていた以上にエネルギーを使いました。
つまり、勉強そのものより準備に時間がかかることが最初の挫折でした。
書き方を調べて、構成を考えて、やっと本文に入る。
その頃にはすでに疲れてしまい、「今日はここまででいいか」となってしまう。
結果として、なかなか本題の学習までたどり着けない、という状態になっていました。
レポートに絞らずとも、例えば、
- どの単位をどういう順番で取るべきか
- 進捗スピードはどれくらいが理想なのか
など、初歩的な段階でもわりとつまずきました。
学校側でモデルとなる単位取得のための早見表でも出してくれていれば参考にできたのですが、そういった資料もなく、相談できる学友もいないので、全て手探りでした。
③大学選びをもっと慎重にすればよかった
今在籍している通信制大学を選んだ理由は、多くの人が知っている有名な大学で、興味のある学科が通信課程にもあったからです。
名前を知っている大学という安心感と、興味関心をもって学べそうという点がとても魅力的でした。
大学を選ぶときに、学校への安心感や学びの意欲が刺激されるかどうかも大事ですが、見るべきポイントはそこだけじゃなかったと今は思います。
特に見るべきだったのは、学習面でのサポート体制です。
②の後悔ポイントでも触れましたが、勉強の進め方についてどれくらい説明があるのか、レポートの書き方はどこまで具体的に教えてもらえるのか。
こういった部分は、事前にもっと調べておくべきでした。
実際に入らなければわからないこともあるでしょうが、在学生や卒業生の口コミを注意深く確認しておけば、より現実的な情報も得られたはずです。
もし今から選び直せるなら、
知名度やイメージだけではなく、卒業のしやすさやサポートの充実度も重視して比較すると思います。
通信制大学はやめた方がいい?
通信制大学に入って後悔したことを紹介してきたので、
「じゃあ通信制大学はやめた方がいいの?」と感じた人もいるかもしれません。
結論から言うと、人によると思います。
このように言ってしまうと元も子もないのですが、
実際、通信制大学は「向いている人」と「そうでない人」がはっきり分かれる学校です。
下記に、私の経験から、通信制に向いている人とそうではない人の特徴をざっくりとですがまとめてみました。
向いている人
通信制大学に向いているのは、次のような人です。
- 自分でスケジュールを管理できる人
- 強制されなくても行動できる人
- わからないことを自分で調べて進められる人
- 孤独な環境でも問題ない人
こういったタイプの人であれば、通信制の「自由な環境」をうまく活かして、自分のペースで成長していけると思います。
向いていない人
一方で、次のような人には少しハードルが高いかもしれません。
- 誰かに管理されないと動けない人
- 勉強の進め方から丁寧に教えてほしい人
- モチベーションの波が大きい人
- 人との関わりがないと不安になる人
通信制大学は、良くも悪くも「放っておかれる環境」です。
そのため、サポートや強制力を求める人にとっては、想像以上に厳しく感じる可能性があります。
後悔しないための対策
ここまで、通信制大学に入って後悔したこと、通信制の向き不向きについてを紹介してきました。
通信制も結構大変なんだな…という印象が大きくなったかもしれませんが、通信制だからこその魅力もやはりあります。
そこで、ここからは進路に通信制大学を視野に入れている人が、入学後に後悔しないためのチェックポイントをいくつか紹介します。
これらを事前に知っていれば、より自分に適切な学校を選べる可能性が高まるので、ぜひ今後の参考にしてください。
① 大学選びは「サポート」と「卒業しやすさ」で見る
通信制大学を選ぶときは、知名度やイメージだけで決めないことが大切です。
特にチェックしておきたいのは、以下のような点です。
- 学習サポートの充実度(レポート指導や相談体制)
- 授業の形式(オンデマンドか、対面・同時双方向型が多いか)
- 卒業率や単位取得のしやすさ
また、在学生や卒業生の口コミを調べて、「実際にどれくらい大変なのか」を把握しておくと、入学後のギャップを減らせます。
② 最初から完璧を目指さない
通信制大学では、わからないことを自分で調べながら進める場面が多くなります。
そのときに、「ちゃんと理解してからやろう」と思いすぎると、なかなか前に進めなくなります。
それよりも、
- 不完全でもいいから一度やってみる
- 課題を提出してフィードバックをもらう
- 経験を積みながら改善する
という意識をもってのぞんだほうが、結果的にスムーズに進みます。
最初は誰でもつまずくものなので、大学の先生方も承知の上のはず。
完璧にこだわるより、とりあえずやってみて経験を積んでいきましょう。
③ 自己管理は「仕組み」でカバーする
通信制大学で一番大事なのは、やはり自己管理です。
ただ、意志の強さに頼るだけでは続かないと感じました。
そのため、
- 課題で取り組む作業を細かく分ける
- 勉強する時間をあらかじめ決めておく
- SNSや家族に目標を宣言して、進捗を報告する
といったように、計画的に学習を進められる仕組みや、やらざるを得ない環境を自分で作ることが大切です。
自由な環境だからこそ、学習計画や勉強への強制力を意図的に作ることで、サボりづらく、継続しやすくなります。
まとめ
通信制大学は、自由度が高く、自分のペースで学べる魅力的な学校です。
その一方で、
自己管理の難しさや、サポートの少なさなど、実際に通ってみないとわからない大変さもありました。
ただ、これらの後悔は、事前に知っておくことで防げた部分も多いんですよね。
私は、通信制の自分のペースで自由に勉強できるという学習体制そのものは好きですが、選んだ学校自体にはサポート体制の薄さなどの点から、多少の後悔があります。
つまり、通信制大学を検討するうえで大事なのは、通信制大学のメリットより、むしろデメリットになる部分を、自分がどれだけ許容できるかということ。
これを決め手にすると、入学後の後悔を減らせると思います。
できるかぎり自分に合う大学を選べるように、本記事の内容が参考になればうれしいです。
